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ドーピング2

昨今、ドーピング問題が自転車界に吹き荒れている。 ツールでは二年連続でマイヨジョーヌがドーピングスキャンダルに巻き込まれるという事件が起きた。去年はパリで表彰を受けた後で、今年は終盤の山場でチームごと去った。それ以外にも優勝候補選手や、上位選手がドーピングで次々と去るといった状態で、プロトンに残っているのは屑ばかりといった感じでドッチラケだ。

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自転車レースではチーム名はスポンサー名だ。チームごとドーピングで追い出される、もしくは出場を拒否される場合、スポンサー名が名指しされる。これではスポンサーをする意味がない。というよりは逆効果だ。

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となると当然、次々とスポンサーが撤退する。スポンサーが撤退するということは金が入らなくなるということだ。金が入らないスポーツの行く末は明白だ。衰退し、一部のマニアがコソコソと楽しむマイナースポーツに成り下がる。自転車競技は既にこの道を歩み始めたといっていいだろう。

うん?そうか?本当にそうなのか?何か腑に落ちない。

このドーピングスキャンダルを引き起こしているのは自転車界そのものだ。ドーピング行為をしている(と思われる)自転車選手と、それを厳しく取り締まっている自転車団体が対になってドーピングスキャンダルを引き起こしている。

そんなの当たり前ではないか。ドーピングがパフォーマンス向上に効くから行う選手と、クリーンなスポーツにしたい団体がそれを取り締まる。それの何がおかしいのだ。

まあ、そう言われればそうなのだが、それでも何かがおかしいと思わないだろうか?この状況は自転車界の自殺行為なのだ。そこまでやるだろうか。他のスポーツでもドーピングが問題になっていることは事実だ。バリー・ボンズのホームラン記録はドーピングとセットで語られている。しかし、ボンズは球界を追い出されたりはしない。なぜ自転車界だけ、ここまで苛烈にやるのだろうか。そもそも選手側もここまで苛烈に取り締まられるなら、なぜドーピングに手を出すのだろうか。あまりにリスクが大きすぎないだろうか。ラスムッセンは居場所を偽って報告したらしいが、それによりマイヨを着たままツールから追放される恐れがあると知っていても虚偽の報告をしただろうか。あまりにリスクが高すぎないだろうか。投資対効果が低すぎないだろうか。

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私の読みはこうだ。実は、取締りが突如として厳しくなったのだ。選手たちは捕まる可能性が低いと思ってドーピングをした、もしくは通常の生活を送るだけで捕まるほどドーピングの基準が厳しくなった。つまり、この状況は選手たちには想定外の状況であり、ラスムッセンは居場所を偽ったくらいで、こんなことになるとは夢にも思わなかったのだ。何かが突如として変わったのだ。

私はこの数ヶ月間、できるだけ多くの状況証拠を集めた。そしてそれらを戦略的、論理的に分析した結果、ある事実に到達した。

このドーピングスキャンダルを背後で操っているのは米国資本主義である。これは米国資本主義の国家レベルの陰謀だ。米国は欧州戦略の第二弾に入ったのだ。

私は以前、ドーピングの記事の中で、パンターニを葬ったドーピングスキャンダルの裏に米国資本主義の国家レベルでの陰謀があると書いた。その狙いは自転車市場であり、フレームやグッヅなどを製造販売する自転車製品関連企業の欧州征服だったわけだ。この陰謀は成功した。日本のシマノを除けば、自転車産業は米国に席捲されてしまったといっていいだろう。このまま行けば、コルナゴやピナレロは5年以内にアンカー以下の売り上げまで落ちるだろう。

だが、これは序章に過ぎなかった。所詮、自転車グッズ市場なんてものは小さい。世界一を誇る米国のGDPからすれば誤差の範囲だ。こんなものは実はどうでも良かったのだ。米国の本当の狙いはこんなものでは無かったのだ。

米国の次なる狙いは金融や食品といった欧州の本丸だ。本丸だけにそう簡単にはいかない。歴史もあるし実力もある。米国といえどもそう簡単に席捲できないのだ。となると、まずは欧州人の心を動かす必要がある。

自転車レースというのは特殊な競技だ。観客動員数や視聴率で見れば大したことはないかもしれない。しかし、その流域面積が半端じゃないのだ。グランツールは3000キロだ。3つあわせれば10000キロだ。自分の家の前、母校の前、初恋の彼女とキスした丘の上、スキーを楽しんだ山、ショッピングを楽しんだ町などなど。欧州人の思い出の地を走り回るのだ。ヤンキースタジアムは所詮ニューヨークの一区画に過ぎない。自転車レースはそこらじゅうの名所に現れる。欧州人の心を動かすのにこれ以上のものがあろうか。

上記の通り、自転車のチーム名はスポンサー名だ。ここが野球やサッカーとは違う。チーム名を売れば企業名が売れる。完璧ではないか。米国企業が自転車チームを買いまくるのだ。

そう考えると、全てが見えてくる。昨今のドーピングスキャンダルは自転車界の地番沈下が狙いだ。ディスカバリーが撤退したのは、自転車界のさらなる地盤沈下を狙ったのだ。これにより、米国産業界が自転車チームを買い上げる際のスポンサーフィーを安くできる。メディアがデマを流して株価下落を引き起こし、大規模資本家が株を放出してさらなる株価下落を発生させ、その後、底値で買い占めるという、大恐慌以来米国資本家が得意としているあの手段を使ったのだ。ベッカムをあれだけの金を出して米国に呼び寄せたのも理由がある。米国と欧州の架け橋が必要なのだ。新生自転車界の幕開けイベントの際に、欧州で人気がある著名人をうまく活用して、欧州人の反感を抑える必要があるのだ。バッキンガム宮殿を出発するツールのプロローグでベッカムを走らせるのだ。そしてハリウッドデビューを果たしたビクトリアがイギリス国歌を熱唱する。これで欧州人の感情も抑えられる。

その新生ツールの目玉は明白だ。アームストロングだ。ドーピングスキャンダルで主だった選手はもはやいない。自転車界は屑だらけだ。去年の優勝者がペレイロで今年がコンタドール。どっちもマイナーでB級な選手だ。ツールの優勝者には相応しくない。みんな白けている。しかも主要選手はもういない。ハミルトン、バッソ、ウルリヒ、マヨ、ラスムッセン、ビノクロフ、ランディス。。。。。

これで舞台は整った。アームストロングが不死鳥のように蘇る。そして瀕死の自転車界を救う。人々は歓喜をもってアームストロングを迎える。これが狙いだ。

前回の米国の陰謀は確かに商業的には成功したが、米国は世界の嫌われ者になり、アームストロングはその象徴として、ラルプデュエズで観客の唾を浴びた。アームストロングは成績は文句なしだが、嫌われた。賞賛を勝ち取れなかった。今度は賞賛を浴びたいのだ。尊敬されたいのだ。

新生ツールを走るチームは米国企業だらけだ。デュポン、GE、ゴールドマンサックス、モルガンなどなど。これら米国企業のロゴを冠した自転車選手がフランス狭しと駆け回る。その中心にはアームストロングがいる。

フランスだけではない。イタリアもスペインもドイツもスイスもベルギーもどこもかしこもアメリカ企業のチームが走り回る。沿道の人々は歓喜をもってチーム名を叫ぶ。それは米国企業の名前なのだ。

やがて欧州は文化的にも米国の侵食を受ける。そして自転車業界なんてマイナーでない産業、農業、食品、金融なども米国資本の手に落ちる。

米国資本主義による欧州征服第二弾が完遂する。アーメン
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Comment

Re: ドーピング2

面白い読みだと思いますが、アームストロングの裏には
誰がいるんでしょうね。自転車好きのブッシュだったりして:-)

しかし、今、Zurichにいますが、出張するなら
ヨーロッパだね。
アメリカナイズされないことを祈る。

Re: ドーピング2

>アメリカナイズされないことを祈る。
全く同感ですね。欧米とかいいますが、
欧と米は全然違う。
日本はもっと欧から学んだほうがいい。

ただ、悪貨は良貨を駆逐する、と言いますからね。
米中が全世界を席捲するんじゃないかと、
嫌な予感がする今日この頃です。

Re: ドーピング2

落合信彦を彷彿させる鋭さですね。

フランスもサルコジさんが
アメリカ型の市場経済重視とか
言ってますしね。
古き良きフランスの暮らしはなくなってしまうのでしょうか。
寂しいですね。

Re: ドーピング2

なべちゃん
>古き良きフランスの暮らしはなくなってしまうのでしょうか。

これについては、貴君の意見が聞きたい。

米国と中国を中心とした金満便利快楽合理主義が
全世界を覆いつつある中、これに抗えるとしたら
フランス、イタリア、スイス、そして希望も込めて
日本の4国しかないと思う。

Re: ドーピング2

こんな洞察を破綻なく文章にできるhmさんのキレのよさにはいつも感心します。とするとNikeの撤退もそんな裏があるのか。。。スポーツというものが商業主義の対象にならずに、文化としての側面を持ち続けるなら、こんなことにもならないのかな。SUMOもJUDOもなんか最近おかしいし。

Re: ドーピング2

kominatoさん

>スポーツというものが商業主義の対象にならずに、文化としての側面を持ち続けるなら、こんなことにもならないのかな。

僕もそう思いますね。こんな時代だからこそ、文化とか気品とかを大切にしたいものですな。

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プロフィール

hmway

Author:hmway
1966年7月4日スリランカにて生まれる。
自転車、ロードレース、トライアスロンを趣味とする。

中学、高校までは野球。

大学から30くらいまではスキーに熱中し、SAJテクニカルプライズ取得、技術選などに参加。

96年に自転車(TREK5000+105)を購入しトライアスロンを開始。

2000年10月の幕張をもって活動休止。
2003年6月の日産カップより活動再開。



2004年より自転車に重点を移行。
4月のJCRC群馬のXクラスでデビュー、F認定。
7月にFで5位に入りEクラスへ。
10月の群馬100キロでD昇格

2005年より実業団登録
2月ウィンターロード2位(Cクラス)
3月JCRC修善寺8位(D級)
4月JCRC群馬3位(D級)、 東日本実業団69位(BR3)
6月都ロード6位(Bクラス)、美ヶ原 1時間19分45秒
7月西日本実業団66位(BR3)、JCRC群馬2位(C級)
8月全日本実業団小川村59位(BR3)
9月JCRC修善寺9位(B級)
10月全日本実業団富士スピードウェイ72位(BR3)、JCRCアート杯14位(B級)
11月ツール・ド・沖縄市民200キロ115位
12月ウィンターロード4位(Bクラス)

2006年
1月ウィンターロード12位(Bクラス)
2月ウィンターロード30位(Bクラス)
3月JCRC修善寺24位(B級)
4月チャレンジ登録マスターズ21位、 東日本実業団102位(BR3)
5月木祖村DNF
6月西日本実業団50位(BR3)
9月全日本実業団DNF(BR3)
10月実業団飯田DNF(BR3)、ジャパンカップオープンDNF
11月ツール・ド・沖縄市民200キロ111位

2007年
4月JCRC群馬23位(B級)
5月木祖村DNF
6月JCRC三宅島2位(B級)
9月JCRC塩原14位(A級)
10月JCRCアート杯28位(A級)
11月ツール・ド・沖縄市民200キロ125位


2004年3月にGIANT TCR COMPOSITEを投入
2005年1月にキシリウムSSC SLを投入
2006年1月にキシリウムESを投入
2006年10月にLOOK585を投入
2007年2月にミノウラ 三本ローラー台 プロ仕様と運命的に出会う
2007年3月にSIDI ERGO2 CARBONを投入
身長176cm、体重62kg、体脂肪率10%前後

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